郵便の独り言

郵便局員が趣味で原付の修理やカスタムやってます。

12万キロ突破した郵政カブ

仕事で乗ってる郵政カブが120,000キロ突破した件について。

 

めでたく、年越ししてすぐに12万キロ突破しました。特に目立った故障もなくなんとかやっております。年式や距離相応のメカノイズは凄いですが、それでもなんとか走れちゃってます。

 

気になる点としては、

・ヘッドカバーボルトからオイル滲み

・若干のクラッチ滑り(プライマリークラッチだと思うが...)

・オイル下がりの疑い。オイル交換すると収まる

・たまに止まる(カーボン噛み)

 

細かい点を除けばこんな感じです。

 

オイル交換は1ヶ月ごとです(会社指定の10W-30)。1ヶ月超えてサボっているとマフラー出口付近が湿り始めます。

 

はてさて、どこまで走るやら...

バーディ50 BA41A の修理

遅くなりましたが、あけおめです。

 

職場の先輩に「バイクの調子が悪いから直して欲しい」との依頼をうけて引取りへ。

 

バーディ50(約30年前のもの)はいじった事ないけど、スズキだから部品は出るでしょと楽観してて、あとで痛い目にあいました。

 

不具合というのは、ズバリ、キャブレターからのガソリン漏れとのこと。止めておいても漏れるからガソリンを全て抜いて乾かしたそうな。もう1回ガソリン入れるにしてもタンク内は砂が入っていたので、入れる訳にも行かず。

ガソリン入れて漏れを確認してもいいのですが、漏れてる箇所が分かったからってピンポイントで修理するのではなく、既に30年経ったバイクなのでこの機にフルオーバーホールしてやろうと思います。特にゴム類は全部交換。

 


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(バーディ50のキャブレター。スーパーカブに比べると猛々しい作りである。まるで城)

 

エアクリーナーはボロボロに砕け散り、キャブ全体は漏れたガソリンで真っ茶色!

エアクリーナーが機能してないので、吸気ポートはホコリ吸って真っ黒です。先輩によると、吹け上がりがおかしいらしい。まあ...、こんな感じなんでそれ相応なんでしょう。

普通なら廃車確定ですが、私は直す専門なのでとりあえず、キャブレターをフルオーバーホールしてしっかり動くようにしたいと思います。

 

 

シリンダーホーニングやってみた

前回の続きです。

カブ110(JA07)のシリンダーが見事にクロスハッチが消えてツルッツルに...


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(顔が写りそうなくらい鏡面です)

 


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なのでこういうホーニングツールを使ってシリンダーのクロスハッチを再生することにしました。(中華製さ)

クロスハッチが消えると油膜が残りにくくピストンの冷却効果に影響を及ぼすらしいのですが、人によって、クロスハッチの消失こそ慣らしが終わった状態である、という人もいれば、クロスハッチの消失こそエンジンの寿命だ、とか言う人もいるので正解が全くわかりません!

まあ、気になるならシリンダー、ピストンを新品に交換するのが1番いいと思いますが....。

 

さて、早速実践。

 

電動ドリルに取り付け、回転数は最低にします。

 

最初にジャンクシリンダーを試しにホーニングしてみたんですが、上手くできたのか分かりませんでした。初見なので傷が深くなってしまった、とか削りすぎた、とかは感じなかったので、そのままさっそく実践してみました。

 

追記 2023.9.28

電動ドリルの最低スピードでも早すぎたようです。よく見ると、横傷だらけで綺麗にクロスしていません。スピードコントローラなるものを付けてスピードをもっと遅くしなければ、綺麗にクロスしないみたいです。もう遅いので、シリンダーをゴミにする覚悟で使います。次OHする時は、様子見で新品に交換するって手もありです。焼きつきこそしないと思いますが、オイルの減りが見られたら問答無用で交換しようと思います。まあ、なんだかんだ9万キロ使ったシリンダー。もうお陀仏させても文句は無いでしょう...........

 

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DIYの怖いところは誰も教える人間がいないこと、正解が分かりにくいこと、ネットの知識でなんとかするしかないこと。失敗か成功かどうか分からないですが、それらしいものが出来たので、腰上を組んでみることにしました。白煙吹いたら大笑いです。


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(一応、ピストンリングの組み方を載せとく)

 

ホーニングしたて&新品のピストンリングを組んだので、はまりずらかったです。シリンダーとピストンにはオイルをマシマシに塗りたくりました。で、ためしに手でクランクをゆっくり回してみますがシャーと擦れる音が...

本当に大丈夫か??ピストンリングがよじれていないか心配です。

 

ホーニングしたての状態はピストンリングに不可がかかるみたいです。なので、慣らし運転はしっかりやらないといけないってことですね。

次バラすのはいつか分からないですが、クロスハッチが残っているといいですね。逆に残っていなかったら傷が浅かった、ということなので教訓になると思います。

 

追記

組み立てたエンジンで山梨まで400km程ツーリングしてきましたが、白煙やパワー不足、焼き付きといった症状は一切なく無事完走することが出来ました。なので、割とすぐダメになることはない...と思う。くたびれたエンジンにはピストンリング交換&ホーニングでかなり性能を取り戻すと思います。

 

 

 

続く...

 

 

中古のエンジンを買った。しかし・・・・

前の記事でスーパーカブ110のプロ(それも初期型)を買ったと書いたんですが、激安品(10万以下)の車体なので当然色々ある訳です。

で、エンジンのクランクケースに亀裂があってそこからオイルやらブローバイやらが吹き出してホコリと混ざってドロドロになっていました。(エンジン上部の亀裂で液ガス?シリコン?でコーキングした後がありましたがこれでは内圧に負けてしまうので溶接でふさぐしか方法はないです)

なので、載せ替えることにしました。

 

90,000km越えのエンジンが売っていたので買いました。


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(丁寧な梱包。ここで買った業者は信用できます)


こっちは内部の様子は分かりませんが、もし酷くても今積んでるエンジンとニコイチにすることもできるので気にせず購入。

クランクケースだけの問題なのでクランクケースだけ買えばいいじゃんって思うかもしれませんが、オーバーホールするにあたって消耗品の交換(ガスケット関係、劣化したゴム部品、消耗品その他)があるので結局なんだかんだ中古のエンジンを買うのと変わらない金額がかかってきたりする場合がありますのでどっちもどっちかな?と思います。

 

今回はフルオーバーホールは見送ることにしました。理由は簡単で、新品部品を買う金がない。(本気でやるときはほとんどの部品を新品にします)

今回は部品の劣化具合を精査して必要な部品だけ交換していきたいと思ってます。今載せてるボロエンジンは部品取りに使えるので。

買った時、圧縮が低いとのことだったので、ピストンリング等交換します。ついでに燃焼室も洗浄することにしました。内部を見てみないことにはなにも言えませんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中古エンジンをオーバーホールしてみたらご覧の有様です。


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焼き付いたみたいに縦傷がすごい・・・。

内部のオイル焼けはそれほどまでではなかったのですが、オイルの色がだいぶ年季が入った色だったのでおそらくオイルの劣化で放熱が追いつかず膨張して縦傷入った?低いですが圧縮はあったので、走ることは出来るんでしょうが、このままオーバーホールしないまま乗っていたらおそらく焼き付いていたでしょう。たとえオイル交換してもね。


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↑ゴミのようなオイルの色

 

 

業者も実働と謳っていたので、配線繋いで火入れすればしっかりエンジンはかかったのでしょうが、見てしまった以上、これでは怖くて乗れません。

なので、もともと積んであったエンジンの腰上をそっくり移植することにしました。

こちらはオイル管理がよかったのかきれいな内部でした。


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(圧縮漏れの跡がある)


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(シリンダーは縦傷こそないですが、クロスハッチゼロです...)

 

 

新聞配達に使われていた車両だったので、ストップアンドゴーが激しかったんでしょう。ピストンと燃焼室がカーボンてんこ盛りでした。ドライバーでこじるとボロボロはがれる始末。

ワコーズのリムーバーを使いましたが一発できれいになるはずもなく、何回も吹きかけてはドライバーで削ってやっときれいになりました。低走行のカーボンならウエスで拭き取ればピカピカになるのでしょうが、この厚みだとワコーズの完敗でした。残念。


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(過去に3万キロ越えアドレスV125Sに使いましたが、2回くらい吹きかけてウエスで吹いたらピカピカの下地が現れたので厚みがなければいけると思う。)

 


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燃焼室もカーボンてんこ盛りでした。ガソリンで浸すと柔らかくなると聞いてやってみましたが、蓄積されすぎたカーボンには無意味でした。しょうがないのでまたワコーズのリムーバーに頼ります。余計なところに傷がつかないように慎重にドライバーで削りました。


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(ここまで綺麗になった...)

 

あとはバルブステムシールを交換する時にバルブを外し、バルブと燃焼室の当たり面のカーボンをリムーバーで除去することにします。

 

そういえば、アマゾンでシリンダーホーニングツールを買ったので、人生初ホーニングに挑戦してみようと思います。

 

続く....

カブを買った

管理人は出来損ないの郵便マンである傍ら、趣味でボロバイクを修理したりする変わり者なので、たまにそういった記事を載せます。むしろ郵便の記事の方が少ないかも...。

 

 

名古屋でスーパーカブ110が激安で売っていたので、即買いしました。

10万以下の激安なので、当然ポンコツなのですがコツコツレストアしつつ公道復帰を目指したいと思います。エンジンはゴミなので載せ替えます。

 

あ、カブはJA07の新聞社仕様です。年式から110のプロトタイプみたいなもんでしょうーか?

マイバイクが手に入る・・・?

今の郵便局では新人扱いだから、計年がなく土日出勤がないので楽勝モードなんだけど3連休明けが地獄だなぁ・・・。

 

なんか、うちの班、2人も一気にやめるみたいで(定年と自主)おそらく俺の郵便バイクが引き継がれるかも?郵便局によってだけど、自分専用のバイクってのがある。うちの局はその人その人にバイクが一台ずつ割り当てられている。当然、そのバイクの整備責任も付与されるわけで。俺は基本整備に関してはむしろやりたい人だから全然okだから大丈夫。まぁ、自分のバイクが手に入るなら新型がいいなぁ、なんて思ったり。でもそしたら最近始めた10万キロ越えのインプレはどうなんの?って感じだからちょっと迷ってる。

10万キロ突破した郵便バイクのインプレ

お初の記事となります。

 

お手柔らかに・・・。

 

 

私は仕事でバイクに乗ってるわけだが、そのバイクがつい最近10万6千キロ(106,000km)を突破したので記録として書こうと思う。これはただ単純に思いつき。世の中にはもっと走ってるバイクが山ほどいるだろうし、いまさらこんな記事書いても参考にならんかもしれんが。

 

で、何のバイクに乗ってるかというとみなさんも必ず見たことがあるだろう「郵便バイク」である。そう、あの赤い箱背負って走ってるやつ。

詳しくは、スーパーカブっていうバイクに分類される110ccの郵便車である。最高出力は10馬力くらい?形式はJA10

 

最近、これに乗ってた人がちょっと体壊してしばらく復帰できそうもないので一時的に俺がずっと乗ってる。なので、保守整備は基本的に俺が引き継いでやってる感じ。

俺が今の局に来たのは最近だが10万キロ突破した郵便車ってのは珍しくもなんともなく、「ああ、また酷使されて・・・」てな感じ。郵便車はストップ&ゴーが激しいので一般車よりもかなり過酷、「シビアコンディション」な状態です。昔は8万キロで廃車っていうスタンスだったみたいだけどそんな話いずこに・・・?

 

で、現在の状態。

 

走行距離:106,000km

先月の燃費:29km/l

オイル交換:済

 

・エンジン始動問題なし。ただセルの調子がおかしい。たまに反応がない。スイッチの接点の問題かと思ったが、ギアを入れたまま前後に動かしたあとにセルスイッチを押すと問題なく始動できることが判明。おそらくセルモーターとスターティングギアの不良?

・オイル交換を早めにしないとガソリンの消費がハンパじゃない。燃費悪すぎ。オイル交換した2週間くらいは燃費がいい。と言っても郵便車だから30km/lくらいだが。

1速の吹け上がりに違和感。段つく、というかなんというか・・・。おそらく燃焼室のカーボンかインジェクター?セルが使えなくなった時にキックで始動するから圧縮はあるのでカーボン噛みではないと思う。スプロケの異常摩耗だとしたら笑うw

・排ガスが臭い。

・信号待ちのアイドリングでしばらくするとヘッドからガシャガシャ異音。おそらくカムチェーン。テンショナーロッドのゴムが割れて、適切にチェーンの張が維持できていないのかも。ちなみにこれは100,000km丁度のときからすでに鳴ってるw オイル交換の時に抜いているオイルが二股に分かれて排出されてたから、ストレーナー付近に大きな異物が沈殿してるのは確か。

・最高速は50km/h前後。気持ちよく伸びていかない。加速時に擦れ合っているような異音と違和感。法定60km/h以上はDCAT(郵便配達員監視端末)に捕捉されるので計測不能

 

感想

最近になってセルが壊れたわけだが、セルの異常は至極まともな壊れ方だと思う。新車時が2012年頃の車体なのでそろそろ電装品に不具合が起こってもおかしくないから。ただ急いでいるときに使えないとイラっとするので埒があかなくなったら保守店行き確定です。カムチェーンの異音はなんとかしないとシリンダーかヘッドに穴があくので早急に対策しないとまずいレベル。でもなんもしなくてもこいつはいずれにせよ廃車が近いのでその時はその時でってことで。オイル交換は106,000km丁度で交換したが、保守店で交換後1,000kmしか走行してないのにすでに真っ黒。ちなみに1,000kmで交換したら社員に注意されたw

2,500kmで交換って決まってるからね・・・。

てか最近、前輪タイヤがいきなりパンクして盛大にこけたwww

外傷はなかったからおそらく劣化したチューブが破れたのかな?

 

次回は10月に書きます。

 

ちなみにバイトや社員ができる保守整備は、

・タイヤの空気圧

・ドライブチェーンの注油や張

・オイル交換

・ヘッドライトバルブ等の交換

 

です。バイクに対して知識がない社員が半数いて、まともに整備されない車体は俺の車体以上にひどいもんですよ。